海藻食べ過ぎでがんリスク増
海藻を毎日食べることでがんリスクが高まることが研究で実証された。国立環境研究所と国立がん研究センターの研究チームが調査結果を纏め欧州のがん専門誌に発表したのだ。
研究調査では、1990~2007年の20年弱の期間に渡り、 10府県の40~69歳の女性約5万人を対象に追跡調査した。調査開始後に甲状腺がんになった閉経後の女性は111人で、海藻をほぼ毎日食べる女性は、週2回以下の女性に比べて2.4倍がんリスクが高いことが判明した。さらに、甲状腺がんの一種である乳頭がんでは3.8倍の差があった。
閉経後の女性が海藻を食べ過ぎると、甲状腺がんのリスクが高まる可能性があることが明白になったのだ。
海藻に含まれるヨウ素の過剰摂取ががんリスク高の原因であると分析されている。ヨウ素自体は必須栄養素の一つであり、ヨウ素が不足すると皮膚の乾燥やひび割れ・しゃがれた声、皮膚の浮腫、精神異常などの症状が懸念される。
あくまでヨウ素の"過剰摂取"が、がんリスクだという認識が大事だ。