2012年5月30日水曜日

がん遺伝子の働きを阻む作用の肺がん新薬

原因となる がん遺伝子の働きを阻む作用を持つ世界初のがん治療薬、肺がん治療薬「ザーコリ」(一般名クリゾチニブ)は、ファイザーから発売された。

ザーコリ(クリゾチブ)は、がんを増殖させる未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合遺伝子の働きを阻害することで、肺がんの進行を抑制できる。肺がん患者の多くを占める「非小細胞肺がん」の患者のうち、約3~5%はこの ALK遺伝子を持つという。

ザーコリの発売により、治療効果が見込まれる患者を予め遺伝子検査によって選んでから抗がん剤を投与する「個別化医療」が開始される。