2013年1月16日水曜日

胃がん検診の手法を刷新

胃がんの発病を劇的に減らせる政策がある。

胃がん検診の手法を刷新することで、胃がん死を劇的に減少させることが可能なのだ。

日本人に非常に多い胃がんの原因がピロリ菌であることが明白であるにもかかわらず、従来のバリウムでのエックス線検査による胃検診では、ピロリ菌への対策は皆無だ。

胃がんを撲滅する新しい検診方法とは、ピロリ菌への対策を中心に据える。簡単な血液検査で胃の炎症,萎縮,ピロリ菌感染の指標が把握できるペプシノゲン(PG)法や、ピロリ菌抗体検査を胃がん検診の中心とし、ピロリ菌陽性の場合には除菌治療を実施し、その後を内視鏡での経過観察とすることで、 胃がんの発病患者数が劇的に減少できることは明白なのだ。

胃がんの原因の大部分が、ヘリコバクター・ピロリ(Hp)菌感染であることが判っているのだから、原因に近い検査と治療の実施が最大の効果をもたらすのは容易に想像できる。

団塊世代が還暦を迎えることで、日本の胃がん患者数は増加し、胃がんによる死者も増えてしまう。さらには、胃がん治療の医療費増大が、保険財政をさらに圧迫することで、国すらも傾いてしまう大問題なのだ。

多くのがんが生活習慣病由来であるため予防は困難である一方で、ワクチンや抗生剤投与などで予防が十分に可能な、胃がんや子宮がんなどの感染症由来のがんは、一次予防を優先することが医療行政の最大効率化として期待されているのだ。

胃がんでの死亡者数が年間5万人と、過去40年以上も減少していない事実は重く受けとめて欲しいものだ。

2013年1月11日金曜日

大腸がんを再発させる食事とは

大腸がんの手術後の食事で、死亡リスクが80%も高まることが判明した。

米国国立がん研究所が発表した論文では、 ステージ3の大腸がん患者1万人を調査した結果、手術後の炭水化物の摂取量が多い大腸がん患者に、再発リスクや死亡リスクが高いことが確認された。

炭水化物の摂取量が多い大腸がん患者は、炭水化物の摂取量の少ない大腸がん患者と比較して、再発リスクや死亡リスクが80%も高いのだ。術前から肥満状態である大腸がん患者ではさらにリスクが高まる傾向があった。

肉や穀物を中心とした西洋型の食事が大腸がんの大きな発症要因、再発原因であることは、明白だったが、「何」がリスクなのかを特定することは困難だった。「赤身肉が大腸がんの原因だ」「糖質が大腸がんを再発させる」等々の論争が続いている。

今回の研究で少なくとも大腸がんの手術後の再発予防に関しては、炭水化物の摂取制限が有効であることが明確になったことは、福音といえるだろう。 大腸がん手術後の生存率を改善するには、炭水化物の摂取制限をすることが有効なのだ。

2013年1月10日木曜日

乳がん,肺がん に有効な光治療

がん の光治療に高い治療効果が認められ、実用化への期待が高まっている。

がんの光治療とは、がん細胞に近赤外光を当てることによって熱でがんを破壊する治療法。がん細胞特有のたんぱく質に結合し、近赤外光で発熱する化学物質を、事前に注射することで、近赤外光の照射によってがん細胞だけが壊死する新治療法だ。正常な細胞は傷つけず、副作用も無く、患者の負担が軽いがん治療法として期待されている。

既に2011年には、マウス実験で光治療法によってがん細胞が破壊されることは実証されていた。しかし、近赤外光を患部へ直接に照射する必要があるため、体内深部のがん治療には開腹もしくは腹腔鏡による手術が必要であり、さらに複数回の照射が不可欠だったため、患者負担を考慮すると光治療の最大の課題であった。

今回の改良では、薬剤と体の外から光を当てる治療法を組み合わせることで、マウス体内のがん細胞を1回だけの光治療で破壊することに成功した。

解決する改良された光治療は、 がん細胞に集まりやすい加工を施した新しい抗がん剤「ナノ製剤」の併用とした。

子宮がん由来の悪性腫瘍を体の深部に発症したマウスに対して、光治療を施し、続いて抗がん剤を注射した。結果は10匹のマウスのうち6匹は1回の光治療だけでがんが消え、6カ月後も生存していた。他方、薬だけや、1回の光治療だけのマウスは、いずれも2カ月以内に死んでしまったのだ。

分析では、がんへの薬剤の集まり度合が、光治療をしない場合の約20倍に向上したとされている。

がんの光治療法の改善は、米国立衛生研究所が米化学会ナノテクノロジー誌へ発表した。

がんの光治療は、頭頚部がん、肺がん、乳がんにも効果があるとされ、早期の実用化が期待されている。数年内でのがん治療への臨床応用から新がん治療法として実用化を目指す予定だ。

2012年12月25日火曜日

末期大腸がん を治す病院

ステージ4の大腸がんの5年生存率は、 20%を超えていれば優秀な病院とされる。

大腸がんは隣接する他の臓器へ転移し易いがんであるため、治療は難しく、ステージ4 いわゆる末期の大腸がんの手術では、広い範囲のがん病巣を徹底的に取る切る根気が執刀医に不可欠な素養となるのだ。

末期からの大腸がん治療の成績が高い病院を下記に挙げる。

  1. ステージ4大腸がんの5年生存率21.2%:名古屋医療センター(症例数328)
  2. ステージ4大腸がんの5年生存率20.3%:埼玉県立がんセンター(症例数456)
  3. ステージ4大腸がんの5年生存率19.4%:がん研有明病院(症例数712)

2012年12月20日木曜日

ステージ4の末期乳がんの治療成績

乳がんは今や治る「がん」だ。早期発見・早期治療が浸透したことから、5年生存率は非常に高く、1期2期ならそれぞれ98.2%、91.5%、3期でも67.8%だ。生き抜くことを前提に乳がんの治療が「生の質(QOL)」で評価される傾向も強い。 乳がんの生存率は、再発スピードが遅いため、本来は10年後生存率で評価すべきがんなのだ。

それでも、転移が拡がっているステージ4、つまり末期がんとなってしまった乳がんの治療は非常に難しい。ステージ4乳がんの5年生存率は約31%前後とされている。

乳がんの末期がんの治療に関して、注目すべき成果を挙げている病院として下記が挙げられている。ステージ4の末期乳がんの治療成績としては、非常に優れた成果だと言えるだろう。

  1. ステージ4乳がんの5年生存率50.1%:千葉県がんセンター(症例数515)
  2. ステージ4乳がんの5年生存率46.4%:がん研有明病院(症例数2434)
  3. ステージ4乳がんの5年生存率42.4%:名古屋医療センター(症例数318)

2012年12月19日水曜日

肺がんステージ4を治す病院

末期がんと言えるステージ4の肺がんは、末期がんの中でも生存率が最も低い。

末期の肺がんの生存率が低い原因は、他のがんなら可能ながん病巣の全摘手術が、肺がんには不可能だからだ。そのため、肺機能を残しつつ、がん組織を最大限に切り取るかが肺がん手術の成否を分ける。大きくなってしまった肺がんによる気管支の閉塞、狭窄に対しては、高出力レーザーを用いてがん細胞を焼き切る(焼灼:しょうしゃく)治療法が有効だ。

非常に治療が難しいステージ4の肺がんの5年生存率が高いがん治療病院を、下記に挙げる。

  1. ステージ4肺がんの生存率8.5%:九州がんセンター(肺がん症例数537)
  2. ステージ4肺がんの生存率7.8%:兵庫県立がんセンター(肺がん症例数848)
  3. ステージ4肺がんの生存率7.6%:大阪府立成人病センター(肺がん症例数808)

    2012年12月18日火曜日

    末期胃がん からの5年生存率

    早期胃がんの手術ならば、ほぼ100%が成功する時代だ。しかし、問題はステージ3~4と症状が進行した胃がんだ。難易度の高い胃がん治療は、いかにがん患部を残さずに取りきるかの医師の技量が問われる。

    昨今は、患者の負担が軽い腹腔鏡手術の採用が増えるが、 進行がんの場合にはリンパ節などに転移したがんを丁寧に取りきるために開腹手術の選択が、生存率を左右することもある。

    単純ながん治療数だけでなく、ステージ4胃がんの5年生存率を比べた結果として がん患者の生存率が高い病院は、下記の3病院が挙げられている。

    1. 胃がんステージ4の生存率18.2%:愛知県がんセンター(胃がん症例数680)
    2. 胃がんステージ4の生存率15.6%:新潟県立がんセンター新潟病院(胃がん症例数856)
    3. 胃がんステージ4の生存率12.7%:呉医療センター(胃がん症例数352)